大きな凧と仔実装(11/11) 「」 06/08/30(水)23:54:27 No.2164[返信]
都市計画ゼミの学生は当てが外れがっかりしていた。デジカメも、苦心して作った凧も、仔実装たちもついに見つからなかった。彼らの手元には用のない親実装だけが残った。
子供をなくした手前、親を追い出すのも気が引け、学生たちはなんとなく親の世話をしていたが、親は3日もすると自分に子供がいたことを忘れた。
その頃には、親は始めから自分が飼い実装だったような放漫な態度をとるようになっていた。食い散らかした菓子のカス、体臭、そして後始末もしないでほったらかしの糞の臭いに耐え切れず、ゼミ生たちは薬学部に実験動物として親実装を無理やり寄付した。とは言え薬学部にも無菌で育てた実験用実装石は掃いて捨てるほどある。どこから拾ってきたか知れない実装石など実験にも使えない。結局、薬学部の学生たちもこの親実装をもてあまし、菓子に薬を混ぜて与え安楽死処分にしてしまった。 (了)