お墓と実装石 (3/3) 「」 06/08/27(日)22:17:44 No.2097[返信]
全てが終わる頃には、もう夕日が辺りを紅く照らしていた。僕たちは二人でそっと親子の墓に向かって手を合わせた。
「泣いたこと、照れくさいから、クラスの皆には黙っててくれよな」僕が言うと、タケシは「言いやしないよ、二人だけの秘密だ」と、歯を見せて笑った。
(つぎ生まれてくるときも、親子だといいな)。僕はそっと心の中で思った。
「デデェェエスゥッ!?デェェ!テギャァァァァアァァッ!!(ありがとう、ぼっちゃん)」
そんな親子の声が聞こえた気がした。 (了)