私の町がクレーター事件で報道されてから数ヶ月。
飼い実装の惨死体が度々発見されるようになった。
そして、名家の愛護派の人達がまるで別人のように実装石を虐待し始めたのだ。

「隕石の中には異星人がいて、愛護派の人と摩り替わって本物のふりをしている。実装と散歩してると襲われる」
そんな噂が広がりだした。

惨死体が飼いで、愛護派の虐待派への変身とは気になる。

「レーレーレチチー♪レーレーレー♪」
レチカは可愛くなってご機嫌だ。家まであと少しだし、何事も無くてよかった…
…
（そういえば、この仔があんまり騒いだから昼ごはん食べた無かったなぁ。ちょっとお腹すいたかも）

「お嬢ちゃん、パクッといっちゃいなよ」
頭に直接響くような不気味な声。
振り向くと壁の影から誰かがこちらを覗いていた。

「男も女も、老いも若きも求めるもの。
死に物狂いで奪い合い、血反吐に塗れながら貪り尽くす。
そんな美味いモノ、あんたは食べたことがあるかい？」
声が後ろから聞こえてくる。
「それは最も近くて最も遠いモノ。
一度その味を知れば二度と忘れることはできない」
怖い…　だけど動けない…
「艶やかで、みすぼらしく、それでいていとおしい。
私はみんなにそれを知ってもらいたい」
意識が遠のく…　頭に響く呪文のような声が私を狂わせる。

「レチャ？レッチー♪」(ママ、なんで止まってるレチ？早くお家で遊ぶレチュー♪)

覚醒とかそういうレベルじゃねー！

実装＋ホラー？

「この種を食い殺せ」という命令が来てるんだな。

魔物にクラスチェンジしたのか

「レチャ？」
ママの顔がちかづいてきたレチ。
きっと可愛いワタシにキスするつもりレチ。
レププ…　後でステーキを要求するレチュよ

おばはん、人間やめちゃったのか……。

口の中に広がる鉄っぽい味。
手塩にかけて育ててきたレチカの肉。あの仔の顔を見たらいてもたってもいられなくなった。
「美味しい…」
今までなんでこんなに美味しいものを食べずにいたんだろうか。
そんな思いが湧いてくる。だけど…
「お腹空いた」
周りを見るとご馳走がたっぷり。

「デス、デスデスデー」（この仔は賢い仔デス、飼って欲しいデス）

何気にレチカは糞蟲なので、顔面食いちぎりのみで一思いに死んで欲しくない。
次は託児仔が標的だろうが、おばはんでないのに野良食って腹壊さないのか？

オバハン化ウイルスか……。
誰かが思った。人類の未来を（実装石から）守らねばと。

好みの可愛い女の子が糞蟲を食ってしまった件

マジで腹とか大丈夫かな？
あのバアサンは平気だろうけど。

実装の糞によっておばはんの中に眠っていた怪物が覚醒した
そして、怪物は仲間を増やしていく